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議会傍聴記 1 [議会ウオッチング]

 今議会の一般質問冒頭はとなみ久子議員であった。大綱3点中、私たちが最重点で取り組んでいる石炭火力発電所問題が第一番に取り上げられているので、これは聴かねばならないと思い、時間を割いて傍聴に行った。

 期待を裏切らない質問であった。ご存知のように、法律に従った順序で、現在環境アセスメントを実行中である。環境アセスメントは、簡単にいえば3段階あって、「配慮書」「方法書」「準備書」と続く。現在「方法書」段階を終えて、「準備書作成中である。」

 当初「石炭火力発電所建設」については、単純に、袖ケ浦にも大きな事業がやってくるので、税収面、雇用面での街の発展上有益であるとの、善意の意識が市民の中にも充満していたようである。しかし、「パリ協定の締結」という地球温暖化を巡って、世界的取り組みが具体化するにつれ、石炭火力発電の問題点が急速に浮上し、市民の間にも、バブル時代の公害の恐ろしさの意識が徐々に浸透して来ている。この時期をとらえての質問である。

 となみ議員は、すでに完成し市民・市長・知事と各級段階の意見収集を終えている「方法書」の内容の問題点を突く形で、3点の質問をしている。以下その概要を報告する。

(1) 市内の大気汚染の測定状況について
 市内測定局の測定結果に基づき、基準値を超えている「光化学オキシダント」の問題点を明らかにしながら、二次生成物として生まれる「PM2.5」と「光化学オキシダント」を準備書で対象外にしていることの不当性を追求。市長の意見書では「調査項目」に加えるよう要請した。

(2) 温排水の影響について
 温排水の問題では、5秒間に小学校のプール杯分の温水が、放水される予定であることを明らかにし、漁業に大きな被害を与えていることで、金田漁協組合長が市、県に要請書を提出したことも含め、このままではさらに被害が大きくなることを訴えた。

(3) 情報公開のあり方について
 エナジー社の対応の閉鎖性、隠蔽体質を明らかにし、横浜市が、この種の文書公開について、市民優位になるよう条令化していることについて明らかにし、エナジー社の閉鎖性に対し、市民の必要に応じた情報公開について、毅然とした対応を求めた。
「市民はエナジー社に対し、説明会を開くよう求めている。市民の要請にこたえるよう、市として、エナジー社との面談の折申し入れをしている」
との部長答弁もあり、エナジー社の閉鎖性が際立っていることが、議会の中で明らかにされた意義は大きい。

★ よく調査された質問であったと思う。日本の先進的企業が{RE100}(企業内で発生する温室効果ガスをゼロにする取り組み)に、トヨタをはじめ多くの企業がすでに取り組んでいることを具体的に明らかにしつつ、後ろ向きの国に対し、先進的企業が前向きに地球温暖化に取り組んでいることも紹介するなど、日常的学習調査が結実した質問であったと思う。お疲れ様・・・。
                            kawakami

ずさんな工事が [その他]

 朝日新聞、6月3日号に、朝日新聞敏腕記者・堤さんの署名入りで、富津で起きた下記の記事が報道された。新聞紙上に掲載される直前に、私たちの会員のところに、富津の友人からの電話が入り、

「護岸工事をしたものが、実際は川岸を壊してしまうというとんでもない公共工事があった。手抜き工事なのか、あるいは裏に何かがあるのか(利権?)一度事実を見に来てみませんか?」

という電話であった。

「富津も、山砂採取工事で山を一つなくされたり、残土埋め立て問題等・・今では伝説のようになっている市役所建設問題当時から、大変なことが次々と起きるところで、市民はいつも目を光らせていなくちゃなりませんね。」

と話し合っていたところに、詳しい記事となって掲載されたのである。(クリックすると大きくなります)

 じっくり読むだけでなく、この裏に何が隠されているのか、考えてみたいので、お誘いもあり、みんなで出かけたいと思っている。

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                            kawakami
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「共謀罪」成立!緊急抗議集会 [平和]

 都議選への悪影響、加計問題の隠ぺいが狙いだという「共謀罪」が、委員会採決抜きの強行採決で可決されました。「西かずさ9条の会」では、この暴挙に対し
15日午後6時から、木更津駅東口前で、
チラシ配布と抗議集会を開催します。
 市民の皆さんの、ご参加を呼びかけます。誘い合わせ、乗り合わせて結集しましょう。

 「共謀罪」法案は、民主主義それ自体を、根底から崩そうとする悪法そのものです。戦前の「治安維持法」の上をいく、憲法違反の悪法です。今こそ平和を求め民主主義の発展を目指そうとする意思のある人たちは、声を挙げましょう!重ねご参加を呼びかけます。

                      市民が望む政策研究会・事務局

 
 

東京ガス社長広瀬道明様 1 [石炭火力発電所]

東京ガス株式会社
代表取締役社長 広 瀬  道 明 様

                              富 樫 孝 夫
拝啓

 初めてお手紙を差し上げます、袖ヶ浦在住の富樫と言います。
三浦千太郎社長時代に(株)エネルギーアドバンスのガスタービングループにお世話になっていたものです。現在は東京ガスエンジニアリングソリューションという会社になって発展していることをインターネットで知って喜んでいます。
 ホームページに写っている社員のほとんどが知っている人たちでとても懐かしい思いがしています。

 しかしながら東京ガスさんが石炭火力発電所を袖ヶ浦に、出光、九州電力と三社で建設する計画と聞いて心から驚きました。
 なぜならば在職中、コンプライアンス・環境教育などが定期的に実施され、また仕事でミスがあった場合関係者に報告、客先にも丁寧に説明し対応をとる社風であり、クリーンなイメージの会社と感じていて、この会社で仕事ができることを誇りに感じていました。
 とても環境を破壊する石炭火力に投資する会社でなるとは思っていなかったから驚いたのです。

一般市民の多くは今でも東京ガスが石炭火力に手を出していることは知らないと思います、なぜなら環境アセスメントの方法書が公表されるまで自分自身が知らなかったし近所の人に石炭火力建設計画があることを知っているか聞いてもほとんど知っている人はいませんでした。
もし知れば私のように”えー、東京ガスが、、どうして”という反応をするのではないでしょうか?

 環境を大事にする東京ガスですから重役の方々から反対の声はなかったのでしょうか? YES MANの重役に世代交代してしまったのでしょうか?そう考えざるを得ない大転換であり、歴史的汚点に向かっていることに憂いを禁じえません。

 少し具体的に私が石炭火力に反対する理由をお話しします。

① 天然ガスのガスタービンコンバインドサイクルに比較して2倍のCO2を排出し 地球環境を破壊します。 異常気象で食料不足を引き起こし、水害などの原因を 東京ガスが加速することになるし、 もちろん世界へ公表した日本のCO2削減の約束を反故にする悪役を演ずることになります。

② 天然ガス火力では出ないSOX、煤塵も出します。 PM2.5、SPM(細かい浮遊粉塵)、光化学スモッグの原因物質がNOX、SOX、HC、 SPMと紫外線です。

③ 温排水も石炭火力は2倍出すことを知っていると思います、100万kW当たり毎秒42トンの+7℃の熱水を水中放水するというのです。
100万kW2基ですから毎秒84トンです、小中学校の25mプールの水量が500トン程度ですから6秒でいっぱいになる温排水量で海面を覆いつくし海底水と表層水の垂直循環を阻害して貧酸素水塊をできやすくし、漁民への被害条件を作り出します。 現に被害がでています。
 先日、近所の漁協組合長と話す機会がありました、若いときは1日数万の収入があったが環境破壊でアサリの収入は1日に数千円になっており、馬鹿馬鹿しいので出漁しなくなっているとの話を聞きました。
 (一度こちらに環境担当者が来てくれれば漁協に案内しますのでお知らせください)

④ 石炭の10%は灰です、その灰には豊洲で有名なヒ素、クロムなどの有害物質が含まれるだけでなく水銀があります、この灰の引き取り手のセメント業界の引き取り能力をすでに超え道路路盤材として環境にまかれていることを知っていますか? 特に震災復興地の水道、下水道工事で多く使われていますので将来、豊洲のように土壌汚染、地下水汚染、海洋汚染となって表面化してくると思いませんか? 豊洲も東京ガスの水性ガス製造工場跡ですよね?私が20歳のころ電気雑誌オーム社のイベントでガス工場見学しましたが豊洲だったと思います。
もし石炭火力建設をしたならば日本全土が長期間の後に豊洲になってしまうのです、そんなことの片棒をお世話になった東京ガスが担ぐなんで考えたくありません
 他の従業員も退職者も口をつぐんでいると思いますが腹の中では泣いているでしょう

⑤ 煙突からも金属水銀が3割排出され、灰と併せると100 万kWあたり160kgの年排出量となります。 これは熊本水俣病の推定排出量400kgから6000kgと言われる、最低排出量400kgの3分の1であり数年で超過します、運転継続したいったら雨水となり、地下水となり、工場排水は東京湾に結局流れて、食物連鎖で東京ガスは将来、東京湾水俣病の加害企業として被告企業になりませんか?
 かしこくこんなリスクは避けるのが真の指導者です、目の前の石炭は安い燃料にこころを奪われたのでしょうが後で原発のように高くつきと思いますよ

⑥計画の石炭火力の位置から3kmに盤洲干潟があり、ここの生態系も破壊が進み
 現在ではアサリすら希少になっているのです。
  過去、盤洲アサリはブランドで ぐっつんでいた(隙間なく生息していること)のです。
 私や兄の子供が幼稚園、小学1-2年のころはタコやシャコ、いろいろな貝をバケツ一杯道具なしでしかも潮干狩り場でない無料の浜で取っていました。

 社長さんもご存知のようにトヨタやリコーはRE100を目指しています。GEもAppleも 世界は再エネ社会の到来を予測してビジネスチャンスとして取り組んでいます。あのイメージ悪い中国・インドですら石炭からの撤退をし始めました。

 せっかく 東京ガスはガスエネルギー専門会社なのだから、まず出光・九州電力との関係を解消し、今のイメージ通り、環境重視の姿勢で経営方針を再建してください、石炭火力などつくってもわずかの期間、わずかの従業員しか吸収できないし、近い将来 鉄のゴミ、運転禁止発電所になることは分かっているのではないでしょうか?

人類はいつまでも限りある地下資源に頼れません。水素、燃料電池など、将来性のある事業分野に活路を見出し、真のエネルギーフロンティア 会社を目指すよう期待しています。 

                                                敬具

追記
 社長さんがこの手紙を読んでくれると期待しています。
 
                             

「私たちの水の将来を考える」学習会 [産廃処理場]

 今日は久留里まで学習会に行ってきました。小櫃川の水を守る会の他三団体が主催。
 会場いっぱいで、後ろの席に座ろうと思ったら、どうぞどうぞと来賓席に。県議二人、君津市議6~7人、君津市の職員、上総地区自治会連絡協議会の代表の方、袖ヶ浦市議、富津市議も。

★ 質問するたびに、廃棄物の最終処分場の事業者の答弁が、だんだん変わってくるのを時系列で小櫃川の水を守る会から報告。・・理詰めで、質問し、答弁をもらい、また、質問する、この構造、ドイツで放射性廃棄物の最終処分場建設反対の市民団体の運動に似ている。

「私たちの水の将来を考える」・・御腹川・小櫃川、そして久留里の上総掘りは安全か?
小櫃川の水を守る会、第四紀学会会員 佐々木悠二さんの報告は、下記のとおり。(今までの交渉の経緯がよくわかる)

1 新井総合㈱のⅢ期処分場が許可になったら、御腹川の水質はどうなるのか?
 市民団体「今までの面積に比べて第Ⅲ期部分はとても広い。御腹川流域の前森林が消滅。千葉県の森林率は全国ワースト3 [→]ワースト1」
  
2 処分場に大雨がふったらどうなるのか?
事業者 「大雨が降っても、設置基準の2倍の汚水処理施設や貯水槽があるから大丈夫」
市民団体「この地域の雨量で計算していない。久留里場は別名雨城と言われるほど雨が多い。過去のゲリラ豪雨の時で算出すると、大雨が降ったら、汚染水が処分場からあふれでる」
  
3 処分場に大地震がきたらどうなるのか?
事業者 「震度6弱まで耐える構造。処分場にそんなに大きな地震はこない」
市民団体「しかし、今後30年以内に震度6以上の地震が起きる確率をみると、地震がないとはいえない」
市民団体「なぜ、Ⅱ期までの傾斜よりⅢ期の傾斜は急なのか」
事業者 「県の基準に合わせた」

4 新井総合㈱第Ⅲ期処分場と、久留里の上総掘りりの水との関係はどうなっているのか?
市民団体「地震や化学変化、経年劣化でシートが破れたら、久留里~小櫃の上総堀りは汚染される
事業者 「万が一、破れても、処分場の地層は久留里の井戸の下を通過するから大丈夫」

そして、ここからである。知恵比べ。軍配はと市民団体かなと私は思った。

市民団体「2つの井戸の柱状図(井戸を掘った時の地質断面図)から斜面の角度を割り出し、地下の地層の傾斜は6.6度と判明。それも梅ヶ瀬層の砂泥互層(砂と粘土がバームクーヘンのように層になっている)」
事業者 「傾斜は15~22度で下がっていくから井戸の下を通過する(2期アセス)

市民団体「梅ヶ瀬層の傾斜15~22度、それはありえない。」
事業者 「傾斜は、実は10度だ。処分場は梅ヶ瀬層だが、久留里の井戸は国本層だ。」

市民団体「10度の根拠は? 取水層が国本層という根拠は?」
事業者 「実は傾斜は7.5度だ。取水層は国本層でなくて梅ヶ瀬層だが、『日本油田・ガス田』の資料から計算すると、Ⅲ期処分場の地層は、井戸の10?下を通過する。」

市民団体「どういうことか。」
事業者 (数値で説明する)

市民団体「それは聞いたことがない。環境アセス本文の数値とも違う。何を根拠に作図したのか。」
事業者 「日本油田・ガス田」が唯一の根拠だ。他は参考にしない。」

市民団体(「日本油田・ガス田」の模式図手に入れる。)「計算が合わない。」
事業者 「国本層の傾斜ははじめ12度 途中から7.5度。」

市民団体「それはどこに書いてあるのか」
事業者 「『日本油田・ガス田』の地質図」

市民団体「どうして近くの数値7度を参考にしないで、少し離れた12度を参考にするのか」
事業者 ‥‥

市民団体は、『日本油田・ガス田』を作るのに、元にしたという地域を調査して書かれた三梨論文に立ち戻る。すると、久留里駅前は、小櫃川に浸食されて、標高100mが40mになっていたことがわかった。

結論。
 久留里の井戸水は、梅ヶ瀬層の水でその上流には首都圏最大級の管理型産業廃棄物処分場(埋め立て量200万?)がある。今、新たに第Ⅲ期処分場223万?の建設が計画されている。
 君津市議会は、全会一致で、過去の文献に頼らず、科学的な証拠で安全を図れるよう、ボーリング調査の実施を事業者に求めるよう、県への意見書を採択。
千葉県議会は、それを受け、2月議会の委員会では現地をみてから考えようと継続審議。現地視察を4月に実施。この6月議会の委員会が正念場。
というのも、せっかく現地視察した県議会議員の委員、6月議会でメンバー交代になるらしい。

処分場 [→]御腹川の水 [→]小櫃川 [→]私たちの飲み水 
 
 最終処分場は必要なことはわかるけれど、水源地はやめて。ましてや、原発事故後、8千?以下のものも受け入れることになったから、より安全の確保が重要に。

 ふと、木更津市の一般ごみの焼却灰、溶融飛灰は今、どのくらいかスマホでぐぐる。少なくなっている。原発事故後、新井総合㈱に搬入せず、しばらく保管し、その後、受け入れ先が決まり、低レベルのものを他県に搬出している。

 複雑な気持ちもかかえながら、現地でも同様にいやだなと思ってる住民がいるのだろうなと。

 報告のあとは原子力資料情報室の伴英幸さんの講演を聴きながら思った。

                木更津市議会 田中紀子議員報告 

情けない議会状況 [議会ウオッチング]

議員の任期は4年である。その間16回の議会が開かれる。議会は公開され、市民の前で、行政の問題点を突き、建設的提言をし、可能であれば議員立法を企画する。1度の議会で、わずか30分間一般質問の時間が与えられる。任期中30分×16回=480分・・8時間・・4年間中、ただの8時間という貴重な時間を最大限に利用するのは、議員として当然の責務ではないのか???
 
 今回の議会の一般質問登壇者は、ただの8名。今までで最低である。議員は22名。議長・副議長を除く20名(副議長でも登壇された方もいるのだが・・)中の8名である。4日間日程を組んだが、2日間で済むことになった。呆れた・・と言うよりいいようがない。
 市民にも責任がある。自分が支持した議員が、責任を果たしているのか・・・きちんと見届けることはなされているのか?税金のタダどりをしている議員はいないのか??

 13日、14日と一般質問が始まる。今回の議会で質問に立たれる議員さんのお名前を明示しておこう。拍手とともに健闘を祈りたい!

★ 13日
励波久子議員・・・石炭火力問題・就学援助制度・医療福祉行政
前田美知江議員・・福祉行政・環境行政
根本駿輔議員・・・小規模火力発電所・ひとり親家庭支援・広報資源のフリー素材
緒方妙子議員・・・教育行政・高齢者支援

★ 14日
小国勇議員・・・・有害鳥獣駆除・主要道路整備状況と安全対策
笹生猛議員・・・・協働のまちづくり推進新条例
篠崎典之議員・・・国保の都道府県単位化について・小中学校のエアコン・交通弱者
鈴木憲男議員・・・都市計画マスタープラン

東京ガス株式会社社長 広瀬道明様 10 [石炭火力発電所]

東京ガス株式会社(東京瓦斯株式会社)
代表取締役社長 広瀬道明様
                      袖ケ浦市今井1-22-30
                      川  上     宏
                     kiro71@jcom.home.ne.jp
          0438-60-2610
           (その10・最終)

 お手紙も今日が最終です。昨日こんな話を友人から聞きました。
「東京ガスから電話があってさ、ガスと電気をセットにしたらお得ですよ・・と言うセールスの電話なんだけど、言ってやったよ。なんでガス屋さんが、石炭火力などに手を出すの?
原発の次に悪いのが石炭火力だっていうのにさ・・・しばらく絶句したように答えられなかったようだけど、ポツンと『失礼しました』と、小さな声で言って電話が切れたよ。職員も大変だよな」 

 6月5日の朝日新聞に「温暖化の元凶 ・水素に変えろ」「褐炭から新エネルギー 日豪が構想」という見出しです。これは石炭を、二酸化炭素(CO2)を出さない水素エネルギーに変え、発電や自動車に使うというプロジェクトのことです。すでに日本の国土交通省と豪州の海事安全局が覚書を結んだということです。まだ解決しなければならない問題も含んでいるようですが、この明るいニュースを、出光興産はどう見ているのでしょう。

 川内原発を再稼働させ、首都圏にまで殴り込みをかけてきた九州電力を首都圏の人たちは、決して好意的には見ないでしょう

 お客さんと密着しているのは、東京ガス社だけです。石炭火力発電についての問題点がこうして徐々に広まっていくと、冒頭で紹介した友人の話のように、消費者の反応も当然大きくなっていくでしょう。
 もう一つあります。自然エネルギーのコストが、グンと下がって石炭の方がコスト高になったという各国からの現状を、気候ネットの平田さんが紹介してくれています。一度建設してしまったら、あとは不良資産になるだけであることが、目に見えています。

 6月7日、建設予定地から3km離れた盤州干潟を漁場とする金田漁業協同組合の竹内組合長さんからお話を聞いてきました。

東北大震災のような自然災害には、県も国も積極的に動いてくれる。だが、人災では、犠牲者は切り捨てられる。
 コンビナート造成は東京湾の海底をぼろぼろにし、プランクトンの育つ場所が奪われた。海底の砂も大きく移動し去年など組合会館裏の海岸の砂が移動して深くなったせいか、東京湾の吹き溜まりのようにアオサが押し寄せ、それが腐って異臭を放ち、大変だった。市や県に対策を要請したが、予算がないのでしょう、何もしてはくれません・・
 潮の流れも少しずつ変わり、海水温は上昇し、魚もいなくなった。アサリもハマグリも消えていく。あの豊饒な海はどこへ消えてしまったのか。1000人を超えていた組合員は500人を少し超す程度まで減り、後継ぎで海に降りた若者は、昨年時点で30台2名だけ・・漁業で暮らしを立てることはできなくなった。夢を持たせようと思っても、海水の性質自体が変化し、手の打ちようもない。組合長として忸怩たる思いが続いている・・」

 胸が締め付けられるお話でした。かって、豊饒の海であった東京湾。そして現在の、生き物にとって死の海になった東京湾。そのため、暮らしを破壊され切り捨てられた漁業者の人たち・・・まさに人災と言えましょう。

 石炭火力発電所建設計画は、自然破壊・生活破壊に一層拍車をかけることになります。このことは、経済活動に名を借りた犯罪に近い行為ではないのか…とすら思ってしまいます。

 石炭火力発電に未来はありません。どうか貴社の明るい企業理念に基づき、石炭火力発電所建設計画については、思いとどまっていただきたいことを最後にお願いし、この10回のお手紙を閉じたいと思います。

金田漁港近辺.PNG


                         敬具

東京ガス株式会社社長 広瀬道明様 9 [石炭火力発電所]

東京ガス株式会社(東京瓦斯株式会社)
代表取締役社長  広瀬 道明  様  

                        (その9)

 終わりに近づいてきました。今日は、「週刊・東洋経済」20号に掲載されている健康被害のことを柱に、わたしたちの学習会で得た情報も含めて紹介します。

 京葉臨海コンビナートに沿って走る国道16号線は、通称「NOx街道」と呼ばれているのはご存知でしょうか。大型ダンプが続き、窒素酸化物(NOx)をまき散らしていることからの呼称です。また硫黄酸化物(SOx)は、数多くの火力発電所から、大量に拡散されていることは5回目のお手紙に、図面でお伝えした通りです。

 それでも日本は大気汚染対策が進んでいると電気事業連合会は、胸を張って言っています。確かに米国と比べた場合、SOxは5分の1以下、NOxは3分の1にとどまるとのことです。

 環境省による委託調査「大気汚染物質排出量総合調査(2014年度実施)によれば、電力業者はSOx 48%、NOx 37%と、最大の排出源となっているとのことです。

 なぜこのことを取り上げたかというと、夏になると中国から押し寄せるPM2.5(微小粒子状物質)については、どんよりしたスモッグ風景と、マスクをかけた通行人の写真でよくご存じのことと思います。
これは、工場排煙や自動車排ガスに含まれるSOxやNOxが化学反応を起こして発生するものだということです。

 また、わが袖ヶ浦から千葉に至る大気汚染は県下一の地域で、すべての測定局が、光化学オキシダントでの基準値オーバーです。これは自動車や工場・事業場などから排出される大気中の窒素酸化物、揮発性有機化合物などが、太陽からの紫外線をうけ光化学反応を起こして作り出される物質です

ハーバード大学とグリーンピースの共同調査によると「現在日本で稼働している石炭火力発電所から排出されているPM2.5と光化学オキシダントは、毎年1117人の死亡原因になっている」と報告しています。この上に新たな石炭火力発電所が稼働すれば455人死亡者が増えるということです。(これらのことは、袖ケ浦で行われた学習会にグリーンピースから参加したラウリさんの報告、また東洋経済誌20号記載記事からの抜粋です。)

 所がなぜか袖ケ浦石炭火力発電所建設計画の「環境影響評価準備書」では、この光化学オキシダントとPM2.5を、調査対象から外すということを、方法書で明示しているのです。許されないことだと思いませんか?下記の写真は、「週間・東洋経済」20号80ページに記載されているPM2.5の、濃度測定推計です。

健康被害.PNG


東京ガス株式会社社長 広瀬道明様 8 [石炭火力発電所]

東京ガス株式会社(東京瓦斯株式会社)
社長 広瀬 道明  様
                 
                      (その8)

「週刊・東洋経済」5月13日号、20日号、B5版13ページにものぼる記事の中で、私が率直に驚いたことから、報告させていただきます。特にそれは後半20号の内容です。

 「動けぬ国・企業が先行」という見出しがあります。そして大きな見出しで「温暖化対策の新ステージ」という呼びかけのような大文字の見出しが続きます。
「動けぬ国」・・ということは、「電力ムラ」と呼ばれている、強力な企業集団に縛られて動けぬ国・・・と言う意味であろうか・・それにしては企業が先行とはどのようなことか??これが率直な私が抱いた疑問でした。読んでいってその意味が分かってきました。

 「2050年に企業活動全体にかかわる温室効果ガスの排出ゼロを目指す。」事務器大手のリコーは4月21日世界に向けて発信した。」いう記事から始まっています。よく読んでいくとリコー社の加藤茂夫執行役員は直接COP21に参加し、世界のトップ企業は「地球温暖化対策を絶好のビジネスチャンスである」と、捉えていることに驚くとともに、「当社ももっと踏み出す必要がある」と進言、この方針目標を確定したというのです。

 日本で、同じように歩み始めた企業はあるのか?なんと世界のトヨタが「50年に新車からの二酸化炭素(CO2)排出量の90%削減、工場での同排出量ゼロを目指す」という環境計画を発表しているのです。

 国内には「日本気候リーダーズシップ」という脱炭素社会実現を目指す組織があります。ちょっと調べてみました。なんとよく知っている企業が、次々と名前を連ねているのです。順不同に並べてみましょう。イオン、佐川急便、積水ハウス、オリックス、リコー、イトーキ、鹿島、大和ハウス、花王、パナソニック三菱UFリース・・・・まだまだ続きます。
 これを世界的規模でみますと、グーグルをはじめアップル、ウォルマート等、並べていけば、これもきりがありません。

 環境省と私たちとの話し合いのあったことは3回目のお手紙に書きました。その後の6月2日、環境省は、「カーボンプライシングのあり方に関する検討会」(第1回)を開催しています。この会議は「炭素税」についての検討会です。併せて「排出量取引制度」の導入という動きもあります。炭素税はCO2、1トンにつき数千円相当の税金をかける制度。「排出量取引制度」は、削減目標を達成した企業には、超過分を売買できる制度です。

 まさに、海外はもちろん、国内でも、自覚した企業体を中心に「RE100」(100%事業運営を再生エネルギーで調達する運動)を目指した運動が、大きく進展しているのです。「電力ムラ」の生存はだんだんと世界規模で狭められてきていることを、きちんと見抜きましょう。

 私の好きな「東京ガス株式会社」も、一刻も早く、新しいステージへの登場が待たれてならない…というのが私の願いなのです。



東京ガス株式会社社長 広瀬道明様 7 [石炭火力発電所]

東京ガス株式会社(東京瓦斯株式会社)
社長 広瀬 道明  様
                               
                     (その7)

 袖ケ浦市の市長選では、石炭火力発電所建設の話が伝わるや、数十億円の税収増ということで、どちらの候補が誘致に有利であるかなど、血眼になっての大騒ぎがあったことを思い出します。

 しかし、市民の意識が徐々に変わってきたのは、やはり地球存亡にかかわる地球温暖化の問題が、パリ協定の締結という歴史的な状況の変化と相まって、石炭火力とは何か?という疑問が芽生え始めたころからでした。また市の環境審議会の討議内容が、充実したものであり、それを知った市民の中に、石炭火力に対する疑問が徐々に広がっていったことも挙げることができるでしょう。

 また、市民の意識を変えてきた面で、大きな役割を果たしてくださったのは、テレビより新聞記事であったと思います。

 地方版に私たちの学習会にかかわる小さな記事が載りはじめ、やがて東京新聞が地方版で、一面の記事を掲載し、CO2の問題を中心に、私たちの活動を記事にしてくれました。そのほか、朝日新聞、毎日新聞等、記事内容の違いはあっても、共通するところは、厳しい問題点の指摘と、私たち市民団体に対する好意的対応でした。

 そして、6月5日には東京新聞の中核調査記事「こちら特報部」に「石炭火力発電相次ぐ計画中止」「CO2対策重荷に」「世界に逆行の政府」という、衝撃的な見出しを付けた記事が登場したのです。
 特に市原市に焦点を当て「東燃ゼネラル石油」製油所を建設予定地とした「市原石炭火力発電所中止の理由を探ることを狙いにした記事」
ということが一読してわかるという内容でした。

 この記事のキーワード的文言は、計画担当者の発言として
「設備に対する要求や、国の政策など、事業環境が変わってしまった。技術的にはクリアできるが採算をとるのが難しくなった。」
この言葉に尽きるでしょう。この発言とかかわって、CO2問題や、電力需要の低迷が影を落としていることも指摘されています。

 ただここで決して見逃してはならない週刊誌記事があります。それは、5月13日号、20日号に連載記事として登場した「週刊・東洋経済」誌です。B5版13日号8ページ、20日号10ページのこの記事は、石炭火力発電所建設問題にかかわる問題点を明らかにすると共に、未来のエネルギー社会のあるべき姿に向けて、日本の先端企業体が、すでに取り組んでいる姿が明示されているのです。

 すでにご承知のこととは思いますが、私自身の驚きと併せ、ぜひその内容を確かめさせていただきたいと思っています。




東京ガス株式会社社長 広瀬道明様 6 [石炭火力発電所]

東京ガス株式会社(東京瓦斯株式会社)
社長 広瀬 道明  様                                 
                     (その6)

 今の時期、石炭火力発電所建設予定地から、3kmほど離れた東京湾内で最大の広さを持つ盤州干潟では、潮干狩りの真っ盛りで、首都圏から満員のバスが次々と到着しています。そこで友人が不思議な光景に出会ったというのです。

「潮干狩りから帰るとき不思議な光景に出会ってびっくりしたよ。トラックから船にアサリを積み替えているんだよ・・船からトラックに積むのではなくトラックから船に‥・と言うことは、つまり有明産とか韓国産とかのアサリが、潮干狩り場にまかれているのさ・・聞いていたけど目の前で見たのは初めてなんで、びっくりしちゃった。」
 昔は、南袖海岸では無料で、アサリがどっさりとれたものだ・・あれから30年~40年かな?自然はわずかの変化で大きく変化する証拠だね・・・」

 この変化は東京電力ができたころからであることは、2回目のお手紙に書いた通りです。一体発電にかかわって冷却のための取水した海水は、どのような方法・温度で、どれほどの量が流され続けているのでしょう。ここでは、主にエナジー社が出した「環境影響評価方法書」から拾ってみましょう。

1、 エナジー社の石炭火力発電所に限って言えば、100万kW当り1秒間に42トン、1日で、362万8800トンもの温排水が放出されることになります。
  それが2基です。725万7600トンにもなります。

2、もしエナジー社が熱源を変えてガスタービンコンバインドサイクルなら、100万kWあたり温排水1秒間23トンとすると1日で198万7200トンと約半分の水量で済みます。

3、石炭火力は、水面下10mの深層取水、水中深水排水ということです。水深10mから放水され温排水が冷えるということは、もともと冷えていた深層水を温めたということにすぎませんが、それを認めようとしない姿勢をとっています。

4、 決定的なことは、放水箇所が東電と同じ放水路であることです。東電は表層排水です。石炭火力の方は深層排水です。上からも下からも温排水が放水されるということは、どういうことになるのでしょう。千葉県知事の意見書には、「条件ごとの予測結果を3次元的な水温の温度分布を含めて示すこと」が要望事項として提出されています。

5、 前回のお手紙で書きました、大気の複層汚染のみならず、身近な海水の温度上昇、環境破壊をもたらす複層汚染状況の典型的事象としてこの問題を取り上げてみました。上段が石炭火力、歌壇が東電の排水路による拡散状況です。

温排水図.PNGspan> ☆ 東京湾海水の温度上昇の基本的原因は、地球温暖化による黒潮の流入量が増大したことにありますが、企業体からの温排水流入もその原因のひとつになっていることは間違いのないことと言わねばなりません。 ★ 東京湾の名物であり伝統的なノリ養殖は、かくて壊滅的打撃を受けることになりました。久津間漁協では、50軒の海苔漁業者が、3軒になってしまい、後継者はいないという状況です。 潮干狩りも、豊かであった盤州干潟のあさりも、他県、外国からの輸入に頼っての、販売業に陥ってしまいました。海洋生態系の変化はどうなっているのでしょう。 そして石炭に含まれる水銀による東京湾の水俣病東京湾の水俣病のことも気遣われます。 ★ 下図は放水路の実態です。
放水路.PNG



















東京ガス株式会社社長 広瀬道明様 5 [石炭火力発電所]

東京ガス株式会社(東京瓦斯株式会社)
社長 広瀬 道明  様

                      (その5)

 自宅の前に小公園があり、暖かい日など保育所の子どもたちが、年少組はトロッコを子ども向きに作ったような台車に乗せられ、年長組の子はもう2列にきちんと並んで、手をつなぎながらやってきます。保育士のお姉さんたちは、要所要所にいて、子どもたちの安全を見守りながら、手をつなぎ、歌い、笑顔で、しっかりと見守っています。

 都会で、保育所建設に対し、地元住民の反対運動が起きている記事が時折新聞に載ります。私にはその理由がどうしてもわかりません。子どもたちの明るく、にぎやかな声を「未来の音楽を聴くようだ」と言った方がいます。まさにその通りだと思います。子どもたちの遊んでいる姿を窓から眺めていると、本当に心が和むのです。

 この子たちが、小学校に入るころ、袖ケ浦にも、蘇我にも、横須賀にも、ニョキニョキと煙突が建ち、もくもくとあの黒い噴煙が噴きあがり、地上に舞い降りるのです。今85歳の私は、そのころまで生きている自信はありません。生きている間に、この青い空が汚れることを少しでも止めることはできないのかと願っています。

 さて、1年間に燃やす石炭の量は、袖ケ浦だけで2基年間580万トンとのことです。この計算で行くと、蘇我1基290万トン(現在建設予定のもの)+袖ケ浦2基580万トン=870万トンという気の遠くなるような膨大な石炭が、噴煙となって大気に散っていきます。この行方を今度は見てみましょう。下の図を見てください。(市原は中止になりました。よかったです)

 山本環境大臣が、厳しく再検討を要請した蘇我発電所建設予定地の周辺で、1軒、1軒アンケートをいただきにお訪ねした方がいます。50軒中3軒で、喘息に罹患している方がいらしたと報告していました。           

下の図面は、パソコンで見ることのできる、蘇我に建設予定の蘇我火力発電所建設計画〈計画段階環境配慮書〉に掲載されている二酸化硫黄の拡散予測図です。半径20km内の図面ですが、袖ケ浦もそっくり入っていて、全面的に覆われています。(長浦駅・蘇我駅間20.5km)

 この地域全部が複層になって噴煙が舞い落ちることになります。二酸化硫黄のほかに、石炭には、水銀、砒素、クロム、カドニウム、鉛、ベリリウム、ウラン、トリウム、マンガン、ニッケル、フッ素、塩素等の有害物質が含まれているのです。
京葉コンビナートには72本の煙突が立っているとのことです。大気汚染は市原市と千葉市の境目、蘇我地域当りが県下一の汚染地域です。企業、行政の努力もあって、袖ケ浦市は、現在、光化学オキシダントのみが基準値を超え、他の測定物質については、ひとまず基準値内になっています。この先どうなっていくものか不安なことです。

 この複層被害についての対応をエナジー社に質問しました。

1、 他社の事業内容について、回答する立場にないこと。
2、 可能な限り環境影響評価図書等の公開情報の収集を行い、準備書の作成段階において入手できた場合は、その影響についても考慮すること。

 簡単に言うとこの2点が回答でした。「入手できた場合」の条件が付いています。「入手できない場合」は、複層被害については、関知せずということになります。このことについては、石炭火力発電所建設予定企業体の回答はすべて同じと言えましょう。
あまりにも無責任と思われませんか?

二酸化硫黄の拡散図.PNG

東京ガス株式会社社長 広瀬道明様 4 [石炭火力発電所]

東京ガス株式会社(東京瓦斯株式会社)
社長 広瀬 道明  様                                                  
                         (その4)

 今日は、袖ケ浦石炭火力建設計画を具体化する、エナジー社の対応について申し上げます。

 私たちが、初めて石炭火力発電所建設計画を具体的に知ったのは、すでに環境アセスメントが方法書の段階に移っている時点でした。早速関心のある数人の仲間たちと「環境影響評価方法書」を読みに市役所資料室に行ってみました。

 方法書は膨大なものでびっくりしました。B5版総ページ数353ページ、そして、内容閲覧の際の注意事項として、コピー写真が不許可になっていることに驚きました。
もっとあきれたことには、閲覧期間を終えたら、市民が内容確認等で再度読もうと思っても、簡単に見せようとはしないのです。それはおかしいということで「情報公開請求書」を提出し、ようやく見せていただくという始末です。これは環境省がこの種文書の扱いについて、注意喚起を促している事項を、知ってか知らないのか、いずれにしても、真逆の取り扱いと言えましょう。。

 エナジー社に、方法書内容を巡っての疑問点についてお聞きしたいので、「市民への説明会を開いてほしい」ことと、まずは「お会いして要請事項をお伝えしたいこと」を申し入れたのですが、「文書でいただければ回答するが直接話し合いには応じない」との回答でした。

「方法書の説明会」なるものが開かれました。説明は録音した音声で流し、質問は文書で提出、その質問について、回答を壇上から読み上げ、それで時間通り閉会という、形式的なものでした。

 市原石炭火力発電所の場合は、文書は公開期間に関係なく自由に閲覧できました。

 五井火力発電所の環境アセス準備書の説明会では、一問一答の討議があり、予定時間を大幅に上回りましたが、職員の担当の方々が、誠実に担当部分の回答をしておられました。

 千葉では、市民の要請に応じて、学習会に職員が参加し説明、質問への回答をしています。

 エナジー社の、市民、地域社会に対する閉鎖性は、通常考えられない、上から目線がそのまま感じられる対応であることを、地域とともにあることをモットーにしていらっしゃる東京ガスの社長さんに、ぜひ知っていただきたいと思ったのが、4点目の手紙の趣旨です。

 次回は、出来上がったこの「環境評価方法書」の内容が、「環境アセスメント」ではなく、企業体に都合の良い「環境アワセメント」であることを、事例を挙げて数点お知らせしようと思います。 



東京ガス株式会社社長 広瀬道明様 3 [石炭火力発電所]

東京ガス株式会社(東京瓦斯株式会社)
代表取締役社長 広瀬道明 様
                              (その3)

 石炭火力発電所建設計画が、突然のようで湧き出てきたとき、真っ先に、これには問題があると、環境省が指摘した中に袖ケ浦石炭火力発電所がありました。最近では、かって公害裁判問題のあった蘇我の建設計画に対し、山本環境大臣が厳しく再検討を要請したことは記憶に新しいところです。

 私たちは、環境省に直接お話を聞きに伺いました。蘇我、市原、袖ケ浦、横須賀に石炭火力発電所が建設される計画であるということから、4市の市民団体が話し合い、「石炭火力発電所建設を考える東京湾の会」(千葉・市原・袖ケ浦・横須賀)を立ち上げ、環境省に意見を伺い、併せて申し入れを行ったのです。

 環境省側からは、石炭火力発電所について関連する部署「総合政策局 環境影響評価課 環境影響審査室」と「地球環境局 総務課 地球温暖化対策制度企画室」のそれぞれの室長を含め6人の職員の方に対応いただき、45分間の意見交換を行いました。

 はじめに、東京湾の会から、東京湾岸に集中して建設が計画されている石炭火力発電所による地球温暖化への影響、地域住民への健康影響などの観点から計画の中止を訴えていること、そして環境大臣からも関係各所に働きかけていただくよう要請しました。そして、各地域の代表からそれぞれの地域での懸念事項について以下のような形で申入れを行いました。

東京湾の石炭火力新設計画に関する申し入れ
【千葉】(仮称)蘇我火力発電所建設計画に関する申し入れ
【袖ケ浦】温排水の影響などに対する意見
【横須賀】横須賀の石炭火力へのリプレイス問題
【市原】2017年5月16日「石炭火力を考える市原の会」の意見

 環境省からは、環境影響評価課(アセス課)大井室長からコメントがあり、石炭火力発電所の新設には住民の皆様と同じ懸念を持っているとの表明がありました。そして、「温室効果ガス以外の問題についても今日はあらためてわかった。直近では蘇我火力発電所の配慮書に対して環境大臣意見を公表しているが、気候変動への影響やその他の環境影響以外にも、石炭の事業リスクについても強調した」ことが紹介され、今後も環境大臣意見としては厳しく指摘していき、また自治体意見においても住民からしっかり意見を出してもらうことは重要だとの見解が示されました。

 そのコメントを受けて、東京湾の会から参加した千葉のメンバーは、事業者が環境大臣の意見をきちんと受け止めていないという実情を訴えました。
地域の自治会から中国電力やJFEに直接対話をしたところ、今回の環境大臣意見に対して「環境大臣はああ言ったが、大元のエネルギー基本計画で石炭26%と認めているので事業を進めることは問題がないのだ」という見解を示したことが伝えられました。

 地球温暖化対策制度企画室成田室長は、これに対して事業者が政府の見解をねじまげて解釈していると述べられました。今、全国的に急増した石炭火力発電所建設計画が全部稼働すると2030年温室効果ガス削減目標(26%削減)を大幅に超過すると指摘し、政府はエネルギー基本計画で石炭を認めているわけではなく、蘇我に対する意見書についても事業者は自分たちに都合のよいように解釈しているのではないかということでした。現在の立場から、一定の石炭火力発電所の新規計画は残るのはやむを得ないが、計画全部が残るのは問題であるとし、今後も電力事業者の取り組みをしっかりレビューしていくとおっしゃいました。
 環境省が石炭火力発電所の新設計画に対して非常に大きな懸念を持っていうことがひしひしと伝
わる会談でした。

 環境省の意志は明確です。どうぞ検討資料の一つとしてご留意くださることを願っています。

東京ガス株式会社社長 広瀬道明 様 2 [石炭火力発電所]

東京ガス株式会社(東京瓦斯株式会社)
社長 広瀬 道明  様

                                  (その2)
 現在、現地を訪問する人たちが日々増えています。出光さんは煙突を建てる現地を簡単に見せてくれません。それでやむなく、袖ケ浦石炭火力発電所建設計画設置個所を、一望に見渡せる場所を見つけました。それが下に掲示している写真です。

 ここは京葉コンビナートの、袖ケ浦中袖地区という海に突き出して埋めたてられた長方形土地で、先端に東京ガスのタンクがずらりと並び、次に東電火力発電所が 360万kwの発電量を誇るように、200mの煙突2本が立っています、その手前の林に囲まれたところが出光興産、そして一番手前が旭化成とわが袖ヶ浦のクリーンセンターが並んでいます。出光興産というと、私たちは石油専門と思っていましたら、なんとここには石炭研究所があり、出光さんはオーストラリアに優良石炭鉱山を所有していることが分かり、びっくりしました。


 この出光さんのバルクターミナル(石炭基地)に、石炭を燃焼する煙突2本が集合煙突になって立つというのです。

「東京ガスさんは、京葉コンビナートにある火力発電所の熱源センターとして、LNGを気体化して送っているそうだよ」
「姉崎・五井・蘇我にも火力発電所があるんだけど、全部ここから送られているんだって・・・」
「目の前の東電でも使っているんでしょう?」
「LNGは煙突から蒸気より出ないけれど、その前に立つ煙突から黒煙が噴き出てさ、それが東京ガスの石炭火力だなんて・・変だよね?」
「ばい煙のひどい石炭火力にまで、東京ガスが手を出すなんて・・ちょっとはずかしくないのかな?」

 この場所に来た人たちから、こんな会話が交わされています。社長さんには、こういう会話の現実をぜひ知ってほしいと思うのです。


 東京電力の煙突が出たので、関連する話をちょっと付け加えておきましょう。東京湾で行われてきた養殖ノリが壊滅の状況にあることをご存知でしょうか?木更津に盤州干潟という東京湾最大の干潟があり、今の季節潮干狩りを楽しむ人たちが、首都圏から多数やってきます。海苔はこの浅瀬で柵を建てて行う方法と、沖の深海でイカダのように浮かばせて行う二つの漁法があります。

 ところが、湾内の海水温度が上昇し、ノリの胞子が死滅してしまう状況が生まれているのです。ノリの養殖漁業者に聞くと、海水温度が上がり始めたのは、「東京電力火力発電所が建設されたころからだよな・・」という話です。一方地球温暖化の影響で黒潮が大量に湾内に流入したことと併せてのことでしょうが、久津間漁協のノリ養殖業者は、50軒あったものが、昨年3軒に減ってしまったとのことです。

 石炭火力発電所の放水問題はこのことに大きな影響を与えているようです。これについては、あらためて現状をお知らせしたいと思います。


石炭火力現場i.PNG

石炭火力煤煙.PNG


東京ガス株式会社社長 広瀬道明様 1 [石炭火力発電所]

東京ガス株式会社(東京瓦斯株式会社)
代表取締役社長  広瀬 道明  様                                          

 私たち夫婦は、袖ケ浦市に移住してきて15年目を迎えています。北海道が長かったので日常生活ではプロパンがほとんどでした。この地に来て都市ガスに触れ、何か新鮮な感じがしたことを覚えています。その上、東京ガスの職員の皆さんは、大企業だからと言って、特に上から目線の対応はなく、家庭へのガス器具調査でも、誠実に仕事をしていかれます。信頼できる企業であると思っていました。

 私は、電力自由化がまだ具体化しない時点で、東京ガス袖ケ浦支社に電話を入れ、東電から東京ガスへの変更申し入れをしました。電話に出られた職員の方(山本さんというお名前でした)は、
「目下準備中で、近々に具体化の予定です。しばらくお待ち願います。でもせっかくお電話をくださったのですから、具体化したら真っ先に作業させていただきます。お名前等必要事項うかがっておいてもよろしいですか?」 
と言ってくださって、それからひと月もたったころでしょうか、連絡が来て、ガスと電気とのセット契約をすることができました。素敵な職員がいらっしゃると改めて感じ入りました。

 ところが、突然の石炭火力発電所建設計画が持ち上がり、その企業体に東京ガス社が名前を連ねているのです。私は何か裏切られた気がしました。改めて東京ガスのホームページを開いてみました。そこには次のような文言が並んでいます。

★ 企業行動理念
東京ガスグループは、天然ガスを中心とした「エネルギーフロンティア企業グループ」として、「快適な暮らしづくり」と「環境に優しい都市づくり」に貢献し、お客さま、株主の皆さま、社会から常に信頼を得て発展し続けていく。

★ 私たちの行動基準
私たちは、地球環境を守るために行動します。
環境経営トップランナーとして、地球環境問題の改善に貢献する。

★ 環境方針
東京ガスグループは、かけがえのない自然を大切に資源・エネルギーの環境に調和した利用により地域と地球の環境保全を積極的に推進し社会の持続的発展に貢献する。

 確か以前のホームページには、「自然再生エネルギー開発に力点を置く」といった趣旨の文言もあったと記憶しています。それが、年間580万トンもの石炭の煤煙をまき散らす石炭火力発電所建設のお仲間になるとは・・・建設予定地の後ろに立っている東電の火力発電所の熱源がLNG・・なんと皮肉なめぐりあわせでしょう・・・企業イメージを大事に積み重ねてこられた貴社の努力が、ここで一気に音たてて崩れていくような感じがしてなりません。

 本当に石炭火力に未来はあるのでしょうか?一度建設に踏み切ったら、以降40年間、大気を、海を、緑を汚染し、そしてその地に住む住民の健康被害に手を貸し続け、地球温暖化に拍車をかける悪徳企業体として位置づくことになるのです。

 まだ間に合います。パリ協定、山本環境大臣の厳しい提言にも留意され、是非誇りある企業体として存続する道を選択されることを願い、今日から10日まで、連続して私の想いをお伝えいたしたくお手紙を差し上げたいと思います。

 ご多忙な中、恐縮ですが、目を通していただければ幸いです。

                         住所・電話・メールアドレス
                           かわかみ ひろし
               
                                

                   










2800万人避難 [原発災害]

 日経新聞などめったに見ないのだが、友人が赤線で枠組みした、5月22日の記事を見てびっくりした。そこには次のような記事が並んでいた。

 福島原発の事故を踏まえ、韓国の原子力の専門家が21日までに、韓国の原発で使用済み核燃料の火災を伴う事故が起きた場合の被害規模を試算した。気象次第では、放射性物質が日本の広範囲に飛来し韓国以上の甚大な被害が出て、日本で最大2800万人が避難を余儀なくされる恐れがあるというのである。

 試算した米シンクタンク、「天然資源保護協会」(NRDC)の姜正敏上級研究員は
地震や津波だけの自然災害だけでなく、テロや北朝鮮のミサイル攻撃が事故につながる事態も排除できない」
としている。

 韓国南部釜山市にある古里原発3号機で、使用済み燃料プールの冷却機能が失われて火災が発生し、放射性物質セシウム137が大量に放出されたと想定、2015年の1月~12月の気象条件での被害を調べたとのことである。

 なお、韓国には、25基もの原発があるという。恐ろしいことだ。

 そこで黙ってはいられない。6月の脱原発デモは、18日の日曜日。袖ケ浦・木更津・君津・富津と4市順番の原発デモは、17周目で68回目を迎えるのだ。その出発点。袖ケ浦の番である。集合場所は福王台中央公園。14時から15時までの1時間がデモ行進。
 カレンダーにはしっかりとメモしておこう。多くの人たちの参加を呼びかけたい。

kawakami

「JAきみつ」第25回総会  投稿 [農業]

 ヤフーの検索で「JA」という項目を引くと、真っ先に「JAバンク」が登場する。
いったい「JA」とは何が本業なのかを改めて確かめてみると、次のような解説が出てきた。
「JAとは、相互扶助の精神のもとに農家の営農と生活を守り高め、よりよい社会を築くことを目的に組織された協同組合です。」
 そこで年配の方々は「ああ、景気の良かったころの農協さんのことか・・・」と気づくことになる

 3月30日29年度の「JAきみつ」の第25回総会が開催された。なぜ「JA袖ケ浦」ではなく「JAきみつ」なのか・・これは、8年前の2009年、全国的に農協の広域合併が進められたことと併せ、当時袖ケ浦農協は(高瀬組合長)不良資産の比率が高い状況にあり、この呼びかけに応じ難局打開を図ったという経緯があった。木更津だけが財政問題もあり、独自路線を歩むことになり、袖ケ浦、君津、富津3市の農協合併という組織なのである。

 さてこの総会記録を読む中で、浮かんだ懸念材料があるので、そのことを、このブログ紙上をお借りして、表明しておきたいと思う。それは経営の中核となる役員人事のことだ。

「JAきみつ」の構成組合員数は、袖ケ浦2270人(19%)、君津6244人(52%)、富津3438人(29%)である。各地からの理事数枠は、袖ケ浦4人、君津12人、富津3人
婦人部3人、理事会推薦1人の合計26人(任期3年)である。この26人の中から、組合長、常務3人、代表監事・・以上5名が役員である。この5名全員が君津農協から選出されたという今回の総会結果であった。

 今まで、袖ケ浦から多田常務理事が選出されていた。それが任期終了ということでの退任になり、その枠が君津出身者で占められたという結果である。このことをどう考えたらよいのか。

① 袖ケ浦選出理事5名(婦人1名含む)中、役員勤務適応者が不在であるのか、あるいはそのことを考えての選出配慮はなかったのか。
山口市議がいらっしゃる。農協組織票を基盤に高位当選されている。農協運営にかかわっての、援助活動はどのようにされていらっしゃるのであろう・・という疑問がわく。
⓷ 2015年10月に、農業委員会からの建議書が提出されている。その中に「ゆりの里」の運営について、地元農家からの不満が書かれてある。以下その文言である。

「袖ケ浦産の取扱いが7割程度と説明を受けましたが、市外産や他県産の品物もかなり多く袖ケ浦産との競合が目立つことから、指定管理仕様書にある施設の設置理念が、適正に履行されていない状況となっております。そこで、袖ケ浦市の直売所としての設置理念に基づいた運営の見直しをしていただきたい。」

 「ゆりの里」の業務委託先は「JAきみつ」である。この建議書にある文言はどのように生かされているのか・・聞けば6996万円の予算を付けて、今年度「ゆりの里」の売り場拡張工事が行われるという。このままでは、建議書の意向が適切に反映されるのであろうか・・

 以上、総会資料「みずき」を読ませていただいて、袖ケ浦市農協組合員、並びに袖ケ浦市にとってこのままでよいのであろうかという懸念を表明した次第である。

                              袖ケ浦市一農民

不思議の国へ~障碍者差別解消法施行1年~  その2 [障害者問題]

 (前号の続きです)

 1か月が過ぎ、2か月が過ぎ・・・半年が過ぎたころ、指が1本、2本と動きだし、少しずつ手の機能が回復し始めました。不安な気持ちの私を、家族が動けないままの私を、苦労を承知で「外泊」という手段をとってくれたのです。『1日も早く家に帰りたい』『早く治りたい』そのころからリハビリということで作業療法が始まりました。

 病室から作業療法室までの途中、最初に目に入ったのが院内には珍しい「夏用・クローゼット」「冬用・クローゼット」、「げた箱」と書かれた不思議なスペースでした。後日知ったことですが、入院している人たちの着替え用の衣類が入っていたのでした。
 家族から見放されて、お盆、お正月も面会に来ない。勿論外泊することもない。気の毒な人たちだったのでした。私はそんな境遇の人たちが多くいることの現実に驚きを隠せませんでした。ましてや、現住所が病院の中の『精神科』と聞いたときには、さすがに大きなショックを受けました。でもこれは紛れもない現実でした。

 幸いなことに私は家族が毎日のように顔を見せてくれて寂しい思いをすることはありませんでしたが、この病棟の中のほとんどの人が、寂しく毎日を過ごしていたのでした。

 4人部屋に移ってからは、私が何か行動をしようとすると、「どうしたの?」と優しく声をかけてくれたり「トイレ行きたい」とかいうと、体の不自由な私を気遣って、トイレのドアを開けてくれたり・・・。確かに4人部屋は、きついこともたくさんありましたが、、私は周りの人にたくさん助けてもらうことがありました。

 私は1年間の入院生活を終えて、自宅に戻りましたが、、今でも同部屋だった人からお手紙をもらうことがあります。「絵画展に入選しました」とか「書道を書いたので見てください」とか。
 その人は、私が退院の時に書いてあげた、たった1通の手紙を、今でもお守りの代わりに大事に持って歩いていると聞きました。私はどんなことを書いたか記憶にありませんが、きっと偉そうに(???)何か書いたのかもしれませんね。

 よく精神病の人は恐ろしいとか言われますが、決して怖いことはありません。精神病だけでなく、いろいろな病気を理解することはとっても大事なことと思います。私は日ごろからたくさんの人に、障害を抱えている人ときちんと向き合うことの必要性を感じてほしいのです。

 登別市の障碍者の中には、身体障碍をはじめ、知的障害(発達障害も含む)精神障害等の障害を抱えた人が3200名ほどいます。登別市民16名に1名は何らかの障害を抱えていることになります。健康な人と何ら変わることなくおいしい者や楽しいことが大好きだということを理解してもらいたいと訴えています。
 もっと多くの市民に、皆さんに、いろいろな障害の特性を理解していただける日が来ることを心から願っています。

☆ この文章を寄せてくださったのは『フロンティア登別』の今順子さんです。フロンティアの責任者、佐藤さんの了承を得て紹介させていただきました。

不思議の国へ~障碍者差別解消法施行1年~ [障害者問題]

「障碍者差別解消法」施行1年。私の友人が経営している「白老町手をつなぐ育成会」発行「ほほえみ」第247号(2017年4月号)から、この号に掲載された「不思議の国へ」という今順子さんの手記を今日は紹介したいと思います。Kawakami

不思議の国へ
  
 私は過去に1年間『精神科』という不思議なクニに滞在(入院)したことがあります。
というより、医者との疎通が取れず、強制的に収容されたと言った方が、ぴったりするかもしれません。

『精神科』への入院は、私にとっては、まさに未知の世界。不安な1年の幕開けが始まったのです。私の病名は「反射性交感神経症ジストロフィー」と言って、原因も分からず、治療法もない病気です。特徴として全身にやけどの時のようなじりじりした痛みがあることと、足の爪がまるで伸びないことです。全身の痛みが強くなると、首から下の機能がすべて動かなくなるという、まったくもって厄介な、不可解な病気なのです。

 原因も治療法もないということでまわされた病院も8カ所、最終的に回されたのが、ストレッチャーのまま『精神科』という不思議なクニの入り口でした。医師との話の中で、私の説明を理解してくれず「そうではない、こうなんです」というと「反抗的」と言われ、全身の痛みを訴えると「ヒステリー」と言われ、納得のいかないままの強制収容となったのです。

 私にとって『精神科』の門戸は初めての経験でした。M病院の、南病棟の3病棟。そこの病棟は、大きな扉がついていて、自由・勝手に出入りができないようになっていました。

 私は、ストレッチャーのままの入院だったので、即、鉄格子のついた「隔離病棟」という、摩訶不思議な部屋に入ることになったのです。「なぜ?・・・?なぜ?・・・」泣きたくても涙をふくこともできないので泣くことはあきらめました。(続く)


JR内房線ダイヤ改正を! [JR東日本千葉支社の利用者切り捨て]

 このブログにたびたび紹介している、鉄道研究家・山の井さんの運輸局に対する要請内容が、山の井さんご自身のブログに掲載されていますので、紹介させていただきます。
 細部にわたる、鋭い指摘に驚きです。こういう方がいらっしゃることは、鉄道利用の住民にとって、最大の味方です。感謝!     kawakami

国土交通省関東運輸局交通政策部消費者行政・情報課 御中
鉄道部関連
東日本旅客鉄道についてもうしあげます。

 冒頭に
先日、群馬県のわたらせ渓谷鉄道での検測車の脱線事故について。
現在、調査中ではありますが、24日は久留里線、25日が京葉臨海鉄道、26日が越中島貨
物線と、事故をおこした検測車が検測を予定していたようであります。

 報道などの映像でみる限り、事故車両の台車に不安定に見受けます。
保守メンテナンスの車両が、逆にメンテナンスがなされていたかどうかも含め、調査結果を明らかにしていただきたいと思います。

 今回も内房線列車ダイヤについての、第四次代案としてをもうします。
5月21日、館山市内にて内房線と地域を守る会の集まりが開催。その中で、館山駅での乗り換えが不便であるという声がありました。

 現在の各駅停車の木更津乗り換えを認めるつもりはありませんが、館山駅における最大40分の乗り換え待ち時間は、改善すべきであります。
現在の8時台から17時台までのあいだの内房線の木更津から安房鴨川の区間において、各駅停車の館山乗り換えを乗り換えなしの列車に改善を行うこと。

下り
★ 123Mを館山以東5分繰り上げ
★ 129Mと3127Mを直通化
★ 3129Mを新宿さざなみ1号運休日は20分繰り上げ
★ 2123Mと3131Mを直通化で館山以東20分繰り上げ
★ 2125Mと3133Mを直通化で館山以東20分繰り上げ
★ 2127Mと3135Mを直通化で館山以東20分繰り上げ
★ 2129Mと3137Mを直通化で館山以東27分繰り上げ
★ 2131Mはそのままで3139Mを20分繰り上げ
★ 2133Mと3141Mを直通化で館山以東20分繰り上げ
★ 2135Mに接続させる上総湊から安房鴨川までの各駅停車増発

上り
☆ 3122Mと2120Mを直通化
☆ 3124Mを31分繰り上げ、館山で2122Mと接続
☆ 2124Mを安房鴨川始発に変更で安房鴨川で、特急新宿わかしお号の接続をとる
☆ 3126Mと2126Mを直通化し、館山まで20分繰り下げ
☆ 3128Mと2128Mを直通化し、館山まで20分繰り下げ
☆ 3130Mと2130Mを直通化し、館山まで20分繰り下げ
☆ 3132Mは20分繰り下げで178Mはそのまま
☆ 3134Mは安房鴨川を9分繰り下げ、途中、館山で新宿さざなみ2号と接続し、館山15時26分発として上総湊まで延長、2132Mの接続をとる
☆ 3136Mと188Mは直通化、館山での新宿さざなみ4号の接続をとる

 以上の該当の6両編成4本、4両編成1本と、安房鴨川の日中待機の外房線4両編成1本の活用により、現行ダイヤの車両運用を崩さないかたちになっています。
したがいまして、可能な代案であります。

すみやかな、過去3本の代案も含めての内房線の列車ダイヤの改善を求めます。

当該鉄道会社へはたらきかけをお願いします。







不思議なクニの憲法 [憲法改正]

私たちが決めなければならないのに、「どこかの偉い人」たちが決めている。私たちは、とっても不思議なこのクニの国民・・・。

憲法で守られてきた私たちの権利が、危機にさらされている。憲法に「戦争はしない」と書いてあるのに、戦争する国になろうとしている。

主権者=国の形を決める権利を持つはずの国民が、政治から離れていき、その最後の砦を手放そうとしている。

学生、主婦、フリーター・・・あえて本当に小さな存在に思える彼らに注目し、幅広いジャンルの識者たちの言葉とともに送る。今見ておきたい、耳にしておきたい意見、活動を追った必見のドキュメンタリー「不思議なクニの憲法」
明日土曜日、みんなで見に行こう!

★ 日時  5月27日(土) 昼の部 午後2時~4時半  夜の部 6時~8時半
★ 会場  君津市生涯学習センター(君津中央公民館)多目的ホール
★ 主催  西かずさ9条の会    連絡先  090-6149-4132    

新井総合 [残土埋立]

新井綜合の不当な申請に抗議し、久留里の水を守る集会が下記の日程で開かれます。今から是非参加いただけますよう準備願います。(クリックすると、原版の大きさになります)kawakami

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170505新井久留里集会チラシ_01.jpg
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モリとカケ  (投稿) [国政]

 東京新聞漫画に、つい吹き出してしまった。そして、一段と気分が重くなった。昨日「共謀罪」強行採決。犯人は漫画の主人公。

モリとかけ.PNG

千葉県庁担当課との話し合い [石炭火力発電所]

 22日、千葉県庁担当課と「石炭火力発電所建設を考える東京湾の会」(千葉・市原・袖ケ浦・横須賀)との話し合いが行われるので、参加した。担当課からのメンバーは下記の方々である

環境政策課(平川さん)、大気保全課(熱田さん)、循環型社会推進課(平田さん)経済政策課(曽田さん)この4人の方が前面に座り、後部座席に6人ほどの方が座っていた。

 やはり、昨年、5月17日、「袖ケ浦石炭火力発電所建設・環境アセスメント方法書」作成段階時に、知事意見に対する要請の話し合いを行った。このときのメンバーとはガラリ変わったようである。人が変われば雰囲気も変わるのはやむを得ないとしても、どうも頼りがいのない意見対応風景であった。

 私たちの方からは、「東京湾の会」結成の経過と目的を永野さんが話した後、袖ケ浦、蘇我と建設計画を巡って、地域で起きている問題点や、環境アセスメント各段階での問題点の指摘を行ったが、県としての明確な姿勢は見当たらず、内容に対する見解は、企業体の回答をそのまま述べているだけで、残念ながら行政としての緊張感に欠けているとしか感じられなかった。

 この意見交換会を組織してくださった、千葉の小西さんや、仲介の労をとってくださった、山本県議、小宮県議のご努力には感謝したい。また、今後も引き続き、進展の節々には話し合いを持ちたいという点での合意ができたことは、よしとしなければならない。

 終了後、県庁20階のレストランで食事をしたとき、「堂本知事の時には、職員に、もっとピリピリした活気と明るさがあった」という話を聞いた。また、今の知事の登庁日数のうわさも聞いた。噂はうわさで本当であるとは思わないが、つい納得してしまいそうになったのはなぜであろうか・・・

 職員の名誉のために一言・・庁内迷路…行き先を尋ねた時対応してくださった職員の方々は、皆さんとても親切であった。      kawakami


「内房線と地域を守る会」結成集会 [JR]

「内房線と地域を守る会結成総会」が、21日(日)館山市南総文化ホールで行われました。
100名定員の会場は満席で、椅子を搬入するほどの盛況でありました。
結成総会は、議事次第通り進行され、盛会裡に終了したのですが、私が一番、心を惹かれたのは、集会終了後、第2部として行われた、3月からのダイヤ改正によって、実際に困っていることと、次にJRに対し、こうすればもっと良くなるという、JRへの提案事項についての討議でした。そのことを報告したいと思います。   kawakami

★ ダイヤ改正により、東京までの特急廃止、直行便廃止・・これは県内唯一のものです。木更津から先の便にすべて乗り換えなければならないというダイヤになったのです。その上、早朝第2便がなくなってしまいました。その結果通勤に大きな支障をきたしています。

★ 高校の先生と、私学で通学用のバスのドライバーをしている方から、驚くべき状況が報告されました。それは、木更津から館山方面へ通学する生徒が徐々に減少傾向を見せていること。ドライバーの方からは、JRが不便になったので、木更津地域の私学では、通学バスを館山まで用意し、送迎するようになってきたこと。その結果、生徒の奪い合いのような状況が生まれてきていること。更に、JRのダイヤ改悪により、学校での部活をする生徒数が減少していること。これらのことが、切々と述べられておりました。

★ バスがあるからよいという意見があります。それに対して、幼児はバスの長時間乗車は、周辺に迷惑をかけるので、やはり電車の方が良いのだが、乗り換えで不便という話。

★ 千倉に実家のある方から・・市川に勤めているのだが、親の事情で家に帰っています。
ところが、千倉から館山まで行く便が不便。以前であれば、千倉が最終ということもあってなんとかつながっていたのですが、今は無理。館山中心の運動にならないように・・・

◎ JRへの提案
▲ 私たちも車に頼らず、片便だけでもJRを利用しませんか…という呼びかけや
▲ JRも、以前のように、東京周辺自由切符とか、今まであったサービスが、どんどんいつの間にか消えています。一方函館まで90万円を超えるような列車を作っているけど、お金持ちは乗るかもしれないけど、目の付け所が違うんじゃないのかな?
▲ WiHiなどのサービスを広めたら、電車の中でも仕事をしていけるよ・・

 最後は、JRのための提言まで飛び出した集会の声を、JRの幹部の皆さんに、聞かせてやりたいとまで思った集会でした。

知事への要請意見書 [石炭火力発電所]

 明日22日、県庁で担当課との話し合いを行います。石炭火力発電所建設について、間もなくできる環境アセスメント準備書に対し、知事意見が求められるのですが、その際留意していただきたいことの要請です。この話し合いは「石炭火力発電所建設を考える東京湾の会」(千葉・市原・袖ケ浦・横須賀)として行うもので、袖ケ浦から提出する要請書は、下記の文書です。kawakami

◎ IEEFAの予測からも今回の石炭火力のような大型火力は不要の時代へ
   時代は省エネと再エネが主体へ火力は移行時の補完でしかない

1.省エネの加速を強めてください
 千葉県でも商業とか交通・輸送、エネルギー転換部門と区分ごとの省エネ目標を定めていますがこれに強制力を持たせるとか再エネファンドを形成し省エネに成功した度合いに応じてファンドから報奨金を出すなどのなにか省エネを加速させるような方策は必要ではないでしょうか?
 いま大型店舗が多くできていますがまだまだ蛍光灯の照明が多く使われています。ガソリンスタンドは昼でもハロゲンランプを点灯しています。省エネの予知はまだまだあると考えますので実効性のある方策をお願いします。

2.再生可能エネルギーのIEEFAの予測
①2030年には電力需要が2010年の1140TWhから868TWhに下がると予測
②太陽光は2030年にはエネルギーの12%を占める
③日本は洋上風力発電に将来性があり2030年には10GWhを占める洋上風力発電所ができる見込み
④結果として水力などを含め、35%を再エネが占めるようになると予測
⑤原発は40GWの原発能力のうち4分の1程度、目標の20~22%には及ばず8%程度と予測
⑥石炭火力は縮小の見込み、中国・インドの石炭火力の稼働率(利用率?)は47%、56%に低下していて日本も2013年には2015年実績を下回ると予測

3.世界と日本の先進企業の動向
www.kanto.meti.go.jp/seisaku/suiso/data/20160719fc_seminar3_toyota.pdf
https://www.toyota.co.jp/jpn/sustainability/environment/challenge2050/6challenges/pdf/presentation_3.pdf
によればトヨタ自動車でも【環境チャレンジ2050】と称してCO2排出量2020年50%、2030年には3分の1、2050年にはゼロという目標を立てています。
このような先進企業の動きは必ずや日本の大企業に波及することは必至です。

http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1701/23/news070.html" target="_blank">http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1701/23/news070.html
によればRE100(再エネ100%だけで賄う企業活動)に成功した企業が18社あり、2015年に87社が調達した再生可能エネルギー由来の電力量は107テラワット時(TWh、1070億kWhと等しい)。これはオランダ一国の年間消費電力量と同じだという。日本に置き換えれば、約10分の1に相当する。風力発電と太陽光発電が主な電力源。この世界の動きからも再エネ時代が始まっていると思います。

 千葉県は日本の中心的な東京湾地域にあります。この千葉県が石炭火力などという汚染源排出の先進県にならないよう、さらに将来の理想を実現する先進的な県であるように石炭火力をSTOPする意見書を発信してください 。

共謀罪・脱原発デモ [平和]

 袖ケ浦市、木更津市、君津市、富津市の、西かずさ4市が、月に一度ずつ順繰りに行っている、脱原発デモは、67回目を今日迎えます。今日は午後2時から、富津イオン前集合、イオン周辺の道路をパレードします。

 共謀罪が昨日衆議院法務委員会を強行採決によって通過しました。普通に行われているこの「原発反対デモ」も、このまま進むと、デモ行進ルートの道路占有許可書が、出なくなるかもしれない。思想・信条の自由、言論の自由という憲法が保障している基本的人権が、一つ一つ押しつぶされていく・・そんな将来の日本の姿が・・過去の日本の歩みが浮彫されてくる・・・・

 主権者行方不明の国日本???それでよいのかを問いながら、今日はデモに参加しようと思っています。 kawakami

「人の生存そのものに関わる権利と、電気代の高い低いの問題を並べて論じるべきではない」
「豊かな国土とそこに国民が生活していることが国富であり、これを取り戻せなくなることが国富の喪失だ」
と、昨年大津地裁において「高浜原発再稼働差し止め判決」を書いた樋口裁判長は、その後名古屋家裁に左遷されました。そして大阪高裁(山下裁判長)は3月28日、関電の抗告を認めて取り消し、再稼働を容認する決定をしたのです」。ここでは「関電の安全対策は適切」との判断です。司法は上級へ進むほど、権力におもねる判決が多くなるようです。司法崩壊への道がみえるようです。

 戦争法案・共謀罪と続いています。脱原発デモができない世の中になりそう!  この国の主権者は私たちのはずです。今こそ反対の声を挙げましょう!

環境省への要請行動 2 [石炭火力発電所]

 昨日もお知らせしましたが、気候ネットの方で、意見交流会の内容記録という形でのまとめが出ましたので、タブっているところもありますが、再度記録しておきます。 kawakami

 5月16日、東京湾の会では、4代表がそろって環境大臣への申入れを行いました

 申入れにあたっては、石炭火力発電所について関連する部署「総合政策局 環境影響評価課 環境影響審査室」と「地球環境局 総務課 地球温暖化対策制度企画室」のそれぞれの室長ら6人の職員の方に対応いただき、45分間の意見交換を行いました。

 はじめに、東京湾の会から、東京湾岸に集中して建設が計画されている石炭火力発電所による地球温暖化への影響、地域住民への健康影響などの観点から計画の中止を訴えていること、そして環境大臣からも関係各所に働きかけていただくよう要請しました。そして、各地域の代表からそれぞれの地域での懸念事項について以下のような形で申入れを行いました。

東京湾の石炭火力新設計画に関する申し入れ
千葉】(仮称)蘇我火力発電所建設計画に関する申し入れ
【袖ケ浦】温排水の影響などに対する意見
横須賀】横須賀の石炭火力へのリプレイス問題
【市原】2017年5月16日「石炭火力を考える市原の会」の意見

 環境省からは、環境影響評価課(アセス課)大井室長からコメントがあり、石炭火力発電所の新設には住民の皆様と同じ懸念を持っているとの表明がありました。そして、「温室効果ガス以外の問題についても今日はあらためてわかった。直近では蘇我火力発電所の配慮書に対して環境大臣意見を公表しているが、気候変動への影響やその他の環境影響以外にも、石炭の事業リスクについても強調した」ことが紹介され、今後も環境大臣意見としては厳しく指摘していき、また自治体意見においても住民からしっかり意見を出してもらうことは重要だとの見解が示されました。

 そのコメントを受けて、東京湾の会から参加した千葉のメンバーは、事業者が環境大臣の意見をきちんと受け止めていないという実情を訴えました。
地域の自治会から中国電力やJFEに直接対話をしたところ、、今回の環境大臣意見に対して「環境大臣はああ言ったが、大元のエネルギー基本計画で石炭26%と認めているので事業を進めることは問題がないのだ」という見解を示したことが伝えられました。

 地球温暖化対策制度企画室成田室長は、これに対して事業者が政府の見解をねじまげて解釈していると述べられました。今、全国的に急増した石炭火力発電所建設計画が全部稼働すると2030年温室効果ガス削減目標(26%削減)を大幅に超過すると指摘し、政府はエネルギー基本計画で石炭を認めているわけではなく、蘇我に対する意見書についても事業者は自分たちに都合のよいように解釈しているのではないかということでした。現在の立場から、一定の石炭火力発電所の新規計画は残るのはやむを得ないが、計画全部が残るのは問題であるとし、今後も電力事業者の取り組みをしっかりレビューしていくとおっしゃいました。

 環境省が石炭火力発電所の新設計画に対して非常に大きな懸念を持っていうことがひしひしと伝わる会談でした。


環境省へ要請行動 [石炭火力発電所]

 5月16日、環境省への要請行動は、千葉市、市原市、袖ケ浦市、横須賀市の市民団体代表と、NPO法人「気候ネット」「FoE JAPAN」によって行われました。
この行動へ参加した、袖ケ浦 共同代表の富樫さんから、次のような報告が寄せられています。
Kawakami

◎ はじめに
 先の4月26日の袖ヶ浦市民が望む政策研究会の総会にてお話ししたように現在、東京湾岸では袖ケ浦、横須賀、千葉の3ヶ所で5基の石炭火力発電所が新規に建設される計画があります。すでに東京湾岸では多数の火力発電所が稼働しており、これに加えて石炭を燃料とする大規模な火力発電所が建設されることに対して様々な懸念や反対の声があがっています。

 各地域では、昨年より石炭火力発電所の問題について考える地域団体が発足しており、さらに5月2日にはこれらの団体をネットワークする「石炭火力を考える東京湾の会」通称 東京湾の会 が発足しました。
5月16日には、「東京湾の会」最初の行動として、環境省に対し、各地の現状を訴え、環境省としてぜひ、指導を強めていただきたい事項について要請を行いました。
その内容は次のようなことです

★ 東京湾の会の発足の経緯と趣旨說明を永野共同代表より行いました。

・各地から要望書の内容や地域の実情について各代表から訴えました。
 袖ヶ浦地域からは アサリや海苔漁業者の声や自然保護団体の声を訴えました。
・次に、担当官のコメントを受けて、千葉の渡辺さんからはJFEスチールに隣接する自治会の要請活動や、事業者との面談についての報告がありました。中国電力やJFEは、今回の蘇我火力への環境大臣意見に対して
「環境大臣はああ言ったが、大元のエネルギー基本計画で石炭26%と認めているので事業を進めることは問題がないのだ」
という見解を示したことが伝えられました。
このことを聞いて、事業者に対する、下記担当官の怒りの発言もあり、環境省と参加者全員の意見が共有できたと思いました。

★ 特に環境省から次のようなコメントがあったことを報告しておきます。

・ 担当官A氏…石炭火力発電所の新設には住民の皆様と同じ懸念を持っている。温室効果ガス以外の問題についても今日はあらためてわかった。
 事業者に対しては、石炭の事業リスクについても強調しており、複合的な影響についても指摘はしている。直近では蘇我の計画に対して厳しい意見を出した。今後も環境大臣意見としては厳しく指摘していきたいし、自治体意見においても住民からしっかり意見を出してもらうことは重要なので、活動に期待したい。

・担当官B氏…現状の石炭建設計画が全部稼働すると2030年温室効果ガス削減目標(26%削減)を大幅に超過する。政府はエネルギー基本計画で石炭を認めているわけではない。蘇我に対する意見書についても事業者は自分たちに都合のよいように解釈し、政府の見解をねじまげてうけとめている。現在の立場から、一定の石炭火力発電所の新規計画は残るのはやむを得ないが、計画全部が残るのは問題。しっかりレビューする。
 なお、今月カーボンプライシングの検討会を開始することを発表したが、第一回目は6月2日に行う。電力分野は無視できない分野。CO2削減が進み、イノベーションが進むと同時に産業構造を変えていき経済活動の活性化にもつながるようにしたい。

★ 記者会見にはNHKを含む8社とテレビ局1局参加
 記者も多く集まり、内容も充実した記者会見になりました。早速記事にしてくれるというメディアがありましたが、その後の連絡で「皇室の話題が大きく取り上げられることになり、紙面では小さくなるかボツになるかもしれない」ということでした。
--毎日新聞紙面とデジタルに掲載されています--

以上報告とします。


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