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 ある国際親善 [国際親善]

 ふた月に一度ほど、インドの自動車備品づくりの会社社長から頼まれて、経営指導に行かれている友人がいる。その会社の社長は、友人が現職時代に起業され、以降、彼の指導を全面的に信頼し、退職後も個人的に依頼し、そのせいもあってか、業績は右肩上がりに好調であるという。

 彼は、現地に行くたび、心を痛めていることがある。会社の拡張と一緒にやってくる建設労働者家族の生活状況、特に子どもたちの姿を見ているに忍びないという。
家は、干し煉瓦で彼ら自身が作る。電気は工場の電気を配線する。水は井戸を掘れば出てくるので、日常の生活に事欠くことはない。ただ衛生上の問題や、なんといっても学校がないということだ。

 ある時、通称「100均」で、『シャボン玉』をどっさり買い込み、子どもたちにお土産に持って行った。シャボン玉を吹いてみせると、子どもたちが歓声を上げた。夢中になってシャボン玉を飛ばし、シャボン玉を追いかけ、それを見た親たちも含めて、笑顔ではち切れんばかりであったという。

 帰国して、ご近所の人たちに、その写真を見せた。お子さんを持っている親たちは、もう着なくなった服や、使わなくなった遊び道具などを届けてくれるようになったという。
今では、インドへ行くたびに、善意の別送荷物が普通になっている。

 インドにはカースト制という身分制度がまだ厳然とある。貧しい人たちは貧しいなりにひっそりと固まって、懸命に生きている。

 そういう人たちとも心をつなごうとしている友人の姿がまぶしい。そして、そのようなことを、当たり前のように行っている彼が、私の友人であることを、私は誇りに思っている。

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